ラインはピカイチで楽しい
当時、話すのは鬱陶しいと思いつつも、その人とするラインは楽しんでいた。
共通の趣味の話、気になる映画の話、創作の話、ファッションの話、こっちの話、その人の話。
文字のやりとりな分、対面会話では顕著なその人の勢いが少なかったからだ。幸いなことに、文字を打つ速さは口頭より遅かった。学校で会うときよりSNS上で会う方が好きだった。
今はもっぱらその人とはラインとツイッターでの交流をしていて、時々電話をする。もう前のような流されている不快さも鬱陶しさも全然感じない。中々会えないから、スカイプもしようとも話した。
その人と話すのが好きだ。その人もこっちと話すのが好きだ。
その人との話は内容が充実していて話題がポンポン弾んで進んでいく。ギャグセンの高い切返しの往来、よく言語化された感情、知識同士を結びつけて切り出す新しい見解。
ゲームやエンタメみたいに、会話が楽しい。